鏡の国の歌遊び

Songs & Games in Mirroland

 

〜一対の女声の為の二重唱曲(デュエット)集〜

~Duets for a pair of Female Voices~

 

 

* * *  

 

 

「踏みつけられたサラダだけで気分を害する人々にこれを捧ぐ」

〜ヴェラ・ヒティロヴァー監督/チェコ映画《ひなぎく》(1966)より


この作品は、新生女声デュオ“La Vérité 〜真〜”の委嘱に応えて作曲した。天真爛漫に遊び呆ける二つの声に力を借りて、音楽と、浮世の根っ子を掘じくり返そうと試みた。幼心を呼び覚まし、小人魂をくすぐり倒す、いわば本邦流アンファンティリスム。
曲は数珠繋ぎに繰り出される小さな19の場面から成る。

No.1 入場 Intrada
No.2 前奏曲/インベンション I Prelude / Invention I
No.3 呼応 A Call & Response A “なかよし”
No.4 遊唄 Rhyme “かごやかごや”
No.5 回帰/インベンション II Ritornello / Invention II
No.6 咒文 α Incantation α “こめつけあわつけ”
No.7 子守唄 Lullaby “おつきさんなんぼ”
No.8 咒文 ω Incantation ω “こめつけあわつけ”
No.9 呼応 B Call & Response B “きそいあい”
No.10 間奏曲/ヴォカリーズ Interlude / Vocalise
No.11 呼応 C Call & Response C “しらんぷり”
No.12 即興 Improvisation “すずめとからす”
No.13 罵唄 AbuseSong “はんなのえだに”
No.14 行列 Procession “よいさっさ”
No.15 回帰/インベンション III Ritornello / Invention III
No.16 嫁入唄 WeddingSong “ちょうよはなよ”
No.17 呼応 D Call & Response D “なかなおり”
No.18 後奏曲/インベンション IV Postlude / Invention IV
No.19 退場 Extrada

額 縁となる入退場とヴォカリーズの間奏曲、オノマトペの楽園としてのインベンション、奇態きわまるコール&レスポンス。その合間合間に各地の民謡・童唄のあ れこれが(良識ある大人の考え出した分類をいともたやすく踏み破りながら)自在に変じて挿し挟まれ、歪んだ鏡のうちに広がる奇妙な別世界を形作る。
「鏡の国の歌遊び」は、どうにもフツーでは生きられないらしい“彼女たち”の門出を祝うべく書き上げたハナムケの曲。ひなぎくのココロで。

[委嘱]

 

La Vérité (Ema & Masumi)

 

 

 

[初演予定]

 

2017年10月16日 東京都新宿区 東京オペラシティ近江楽堂(2 Fe-Vo : La Vérité)