くぐのちのうたをどり

 KUGUNOCHI NO UTAWODORI

〜無伴奏ヴィオラの為の田園詩(イディール)〜
-for Unaccompanied Viola-

 

この作品は、般若佳子さんの委嘱に応え、2018年 に作曲した。ベルギーでの研鑽と活動を経て帰国の後、木工職人・般若芳行さんと共に長らく山國・木曽(木祖)に棲まわれていた彼女の、かけがえのないヴィ オラの響き。山のように木のようにおおらかなその佇まいに導かれて、いとも自然に着想が訪れ…土に根を張り枝を広げてすっくと立つ山の樹の息づかいから、 無数のコダマ(木霊)たちがわらわら飛びだし駆けまわって、山の神へと挨拶を送る…そんな物語が生まれてきた。曲は、入れ子状の七つの場面の連鎖(αIβIIγIIIδ)から成る。いわば夢と現(うつつ)の二つの系譜——ハーモニクス/ノイズに溢れた山の樹の視る夢夢(αβγδ)と、その山の樹へ手向けられる現の人の祈り・囃し・祭り等等(ⅠⅡⅢ)——が、はじめは遠く呼び交わし、しだいに行き来し、やがては一つに混じり融け合う。【くぐのち】とは木々の精霊の古名。

[委嘱]

般若 佳子

 

[献呈]

般若 佳子

 

[初演予定]

2019年8月3日 石川県金沢市 アートホール Va: 般若 佳子